サラサラビーフとホットドライのハーフ&ハーフ(\1,000)
◆短評 京王新線 初台駅の新国立劇場側の改札を出て左に行き 地上に出て、右に行って喜多方ラーメンの角を右に曲がって進んで数十メートル。 小さい雑然とした家屋が見えたらそれが「コズミックダイニング ガイラ」だ。
店主の小水ガイラさん(映画監督兼俳優)が店名の由来。 阿部寛をもっと年とらせて渋くしたおっさん 的な見た目の笑顔がステキなダディ。
以前、自転車で通りかかって 「こんなとこに趣のあるカレー屋があるな〜」と思っていたんだが なかなか行く機会がなく数年。
同僚が「初台に美味いキーマカレーを出す店がある」という事で行ってみたらココでした。
1階は色々な物が雑多に置かれていて、 カウンター4席。 昼は2階席がメインっぽい。
夜に行ったので、 2階はすでにコズミックなディナーを求めた客で埋まっていて 1階席がかろうじて1席空いていたのでそこへビンゴ。
ガイラさんと一緒に奥様が2人で切り盛りしている。 どちらもステキオーラを出していた。
メニューを渡される。 カレーは4種。
・サラサラビーフ(牛すじ) ・ホットドライ ・ナスグリーン ・カボチャイエロー
値段はどれも680円。安いっ。
ハーフ&ハーフは出来ないだろうな・・・ と思って、
「サラサラビーフとホットドライをください」
と、2品注文してみた。
「半々で・・・?」
と質問された。
え? 半々できるのっ?
ということで、半々にしてもらった。
値段はいくらになるのかわからんが、 さすがに1360円以上にはならないだろうと踏んで注文 (結果、1000円でした)
横の客の注文を聞いていると
「ビールをジョッキ半分で」とか、けっこうな融通のききっぷり。
そんなゆったりした時間を愉しみつつ、しばらーく待つ。
カレーの香ばしい香りが漂ってきた。
ついでに、蚊取り線香の香りも。
すぐ足元にあった。
「ご飯はどれぐらいにします?」と聞かれたので、 「普通ぐらいでお願いします」と答えた。
「じゃあ、ご飯を皿の真ん中に置いてルーを入れますね」 との事。
さすが、個人営業店は融通がきく。いい。
そんなわけで、出てきました。
ハーフ&ハーフ。
スプーンが両方についている店って、初めて見ました。 小さな心遣いか、こだわりか。
食べてみる。
まずは、キーマ。
キーマのみで一口。
甘い口当たり。 タマネギの濃縮した甘み。
そのあとにくる辛さ。
美味い。
温たまを混ぜて食べてみる。
まろやか〜〜〜〜んな口当たりになり、さらに美味い。
あー、これは美味いなあ。
今まで食べたキーマの中でも、屈指の美味さ。
ついで、ビーフ。
名前のとおり、さらっさらのルー。
もはやスープと言ってもいいぐらい。
一口。
酸味が強い。 その後に少々の辛さ。
これもなかなか美味い。
でも、キーマの方が好きかな。
白い液体は何だろう?と口に含んでみた。
チーズだ。 この濃厚なチーズのコクが、サラサラルーの酸味にコクと深みを出した。
これはコズミックな出会いだ。
コズミックって単語が気に入ったので連発するさ。
わりと大きめの牛すじが入っていて、サラサラの中に確かな歯ごたえを演出。
肩とかバラとかにはけっして勝てないが、それでも存在感はバッチリある。
最終的にビーフは食べきり、 キーマをライスとぐちゃ混ぜにして、またたく間に食べ終わった。
大盛りもサービスでしてくれるっぽいので、 もうちょっと量を頼んでもよかったかも。
「とても美味しかったです」と言うと 夫婦はにっこり微笑んで「ありがとう」と返してくれた。
コズミックでステキなひと時でした。
また行きたい。
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